重たくて切ない漫画である。私は漫画をスラスラ読み進めるが、この作品は重たくて中々読み進められなかった。犬との交流は心が温まるが、その感動で終わらせてしまうと社会問題への問題意識がなくなってしまう。
貧困問題の根本は住まいにあると感じた。住まいの貧困が重要な問題である。住まいは生活の基盤である。住まいを失うことは死につながる。家賃保証会社の追い出し行為などが社会問題になっている。それを社会問題とすることは正しい。
悲しい物語であるが、「そんなに不幸だったのかな」という感想が出る(119頁)。これも一面の真実である。公務員的な福祉制度は雁字搦めの管理を志向する傾向があるためである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2023年1月14日
- 読了日 : 2023年1月14日
- 本棚登録日 : 2023年1月14日
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