沈黙の艦隊(16)<完> (講談社漫画文庫)

  • 講談社 (1998年9月10日発売)
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感想 : 14
5


独立せよ!

思想を貫くという行動は神を生む、神が人間を作り何かが始まる。
この話には「奇跡」という言葉が何度もでます。
そして何度も繰り返します。神が「奇跡」をおこすのでなく。
自分を信じ行動した者にのみ起きるものなのだと。

熱いよ。かわぐちかいじ。
そら日本人は滅私奉公で過労死さ。

この作品はベネットの理想主義と合理主義の間での苦悩や何を選択するかっていうのが見どころ。
アメリカの抱える矛盾をキャラクター化しているところが面白い。

海江田の思想に巻き込まれていくベネットを
キリスト教に敗れるローマ帝国に見立てるなど、フィギアスケートに例えると4回転ジャンプ級の大技の連発。

すごさについ平伏します。
必読の書ですな

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2009年6月29日
読了日 : 2009年6月29日
本棚登録日 : 2009年6月29日

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