輪島の塗師である赤木明登さんとスタイリストの高橋みどりさんが日常使いの「ぬりもの」を紹介する。
赤木さんは昔から輪島地方で漆の器のディレクターとして存在していた「塗師屋」のほか、現在は加飾(沈金とか蒔絵)を施す芸術品的な漆芸作家と日常的なぬりものをつくる生活工芸家が居ると語る。
そしていまどき、使う人と作る人がもの(ぬりもの)を介在して触れ合うためにも無名性のものではなく、しっかりと責任を持つべきと熱くぬりもん(輪島ではそのように呼ぶ)のことを分かりやすくまた魅力的に記している。
漆の器は輪島に近い地域に昔から伝わる無骨で大きな合鹿椀(ごうろくわん)を起源とするかもしれないという仮説とか、角偉三郎や奥田達朗といったまさに近代輪島塗の再生となった作家を始め、現在の輪島の漆作家たちの活動が少しわかった。
そして何より漆のうつわをもっと生活に取り入れることに興味を持った。
そうだ!重箱は正月だけのものではない。よく使い込んだ重箱は酸にもつよい。輪島の家庭では〆サバも重箱を保存容器として使っているそうだ。
普段に漆の器を楽しむこと、学びました。
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カテゴリ:
生活・文化
- 感想投稿日 : 2009年1月11日
- 本棚登録日 : 2009年1月11日
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