耳の聞こえない私が4カ国語しゃべれる理由

著者 :
  • ポプラ社 (2011年4月20日発売)
3.14
  • (1)
  • (12)
  • (16)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 139
感想 : 15
4

聴覚障害を持ちながら、四ヶ国語を話す理由。
なにか凄い外国語習得方が書かれているのがと期待したひとは、残念でした。(実は私もちょっと期待してたけど)

韓国に生まれ、親に何度も捨てられ、日本へ渡り、苦労に苦労を重ねた著者が、ハンデを文字通りバネにして、時々落ち込みながらも、持ち前のポジティブさで幸せへと突き進むお話。

耳の聞こえなくなった彼女にとって、語学の習得は、自信の源なんだろう。
また、勉強するには環境も悪かった。
日本の小学校では、日本語が出来ないことと耳が聞こえないことを理由に、知的障害児のクラスで勉強することになる。
でも、それも彼女にかかれば、日本語を学習するのに良い環境だった、という事になってしまう。
英語やスペイン語習得についても、あっさりと書かれているが、どれだけの努力をしたのだろうかと思う。

外国語の学習法は書かれていないと言ったが、外国語習得と自分らしく生きることには共通点があり、その方法を身を持って教えてくれるこの本、読んで損はありません。

2時間くらいで読めますよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・物語
感想投稿日 : 2011年9月13日
読了日 : 2011年9月13日
本棚登録日 : 2011年9月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする