400字程度のショートエッセイが複数紹介されている。
メカニックの究極である自動車づくりを生業としながら、その経営哲学は人の心を何よりも重んじていたことがわかる文章だった。
ただ、女性観やジェンダー観には、ややキツさを感じるところもあった(20世紀の人間にそこまで求めるのは酷かもしれないが)。
本田宗一郎ほどの人物であっても、特定の分野では、嬉々として想像力に欠ける文章をぶちまけてしまうのだから、時代の常識から完全に逃れることは難しいのかもしれない。
自分は今、どんな常識に捉われているのか。せめて自覚できる人間でありたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月3日
- 読了日 : 2024年1月3日
- 本棚登録日 : 2024年1月3日
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