以前「発見力」開発講座を読みましたがその続編のようなもの。
問題発見問題解決は常にセットです。三田日吉人間の僕はこっちが得意とされるが実際はそうでもない。というわけで読んでみた。
問題解決のためのプロセスが書かれています。
1、問題の特定方法
2、問題解決の方法
3、それを実行するための方法
常にダウンサイドリスク(失敗したときの最大のリスク、損害)を考えながら問題の優先順位をつけていく。
そして、直感ではなく仮説を立て検証をする。占い師とコンサルタントとの差はここ。
「アイデア社長が会社を潰す」そうです!きちんと仮説を立て、検証をし、成功率を上げましょう!
次に実際にその問題解決の実行方法。問題は解決しなきゃ意味がない!
様々な問題解決のツールが書かれています。以前『プロジェクトは、なぜ円滑に進まないのか』でも出てきたクリティカル・パス法(本書ではPERT図と呼ばれる図の中で登場)などが出てきて復習になりました。
様々なツールが出てきて、それが具体例と共に書かれていて非常にわかりやすかったが、自分の問題と照らし合わせて実際にやっていないとダメだなと思って読んでました。
実際、面倒くさくてやらないですが、ここで一歩踏めるかどうかが出来る人と出来ない人の違いなのでしょう!
そして最後は問題解決の妨げとなるもの、解決力を高める習慣が書いてあります。
この二つはそれぞれリンクしているので、妨げとなるものを解決するために習慣を身に付けるという感じです。「なぜ?」「ほんとう?」「それから?」を常に考え続け、ゼロベースの思考を意識できるようになりたいと思います。思考停止というのはやっぱ怖いですね。
それと、「ひらめき」は論理的思考のもとに生まれるそうなので、ひらめきのない人はまず論理的思考力を身に付けるべきだそうです。
また、人を動かすのに必要なのは、「意味」ではなく「意識」。プレゼンで理解を得てもそれは「意味」がわかったことにしかならず動いてくれない。そこで「意識」共有というのが大切になってくる。そのために一緒にディスカッションしたりしてモチベーションを上げることが大切だそうです。
ケーススタディが金融系で意外と理解しにくかったがこれは僕の会計の知識不足によるものだと思います。またいろいろと為になることが書かれていたが、実行しなければ何も意味がないところが最大の「ボトルネック」といったところか。
- 感想投稿日 : 2008年8月9日
- 本棚登録日 : 2008年8月9日
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