類書(社会調査のウソ、だったか。)を読んだことがあるので、ざっと流し読み。
著者にお医者さんがいるので、医療系の話が半分くらいで、このあたりが面白かった。良かれ、と思った短絡的な補助金の制度のおかげで、都市部の大学病院が看護婦さんをかき集めた結果、地方がまわらなくなっている、とか。また、薬の効果の見せ方について、ウソは言っていないけれども、何を母数にするかによって、まるで印象の違う数字が作られる、という話は、いまやどの分野でもよくある話として考えて置かなければならない問題。その数字が何を意図されて算出された数字なのか、何を前提に作られた数字なのか、ということをに対するリテラシを高めることはかなり重要なことになっていると思う。数字を鵜呑みにしていると、脳外科医のための余計な脳外科手術、をやるはめになったり、必要のない延命治療をどんどんはびこらせる、ということになりかねない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年9月13日
- 読了日 : 2011年9月13日
- 本棚登録日 : 2011年9月13日
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