憲法がヤバい (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2013年7月7日発売)
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感想 : 8
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選挙の期日前投票のために購入。
「○○がヤバい」も2冊目。

この本も憲法改正自体を否定するのではなく、自民党草案を否定している。
前半は現憲法と自民党改正案と並べたりして違いを淡々と記載し、他の党のように頭ごなしに否定しているわけではない。
理路整然と中立的な立場で意見を述べている。
選挙前に憲法改正を理解するには適していた。

素人にもわかりやすく記載されていたが、なんせ全く勉強していなかったので深いところは読み取れなかったかもしれない。
その中で下記が重要な点と感じている。
・憲法は何のためにあるのか
→国家を縛るものから、国家を継承するものとなり、主人公が国家から国民になっている。

・基本的人権の尊重の軽視
→絶対に侵されないものからお互いに尊重しあうもの
生まれながらあるものから共同体の中で生成されたもの
に格下げ?

・国民主権は普遍の権利から可変可能なものに変わってきてる。
自民党草案を否定しているのは細かいところよりも主に総論的なところか。
改正案は国家権力はなぜ正当化という疑問に答えていないという
総論的なところに上記を踏まえて問題視している。
また、9条は分けて考えるべきというのは新しい意見であった。

なるほど、総論的=本質的なところが確立していないと国が進む方向も定まってこない。大きな問題である。

この本で今回の参院選についてよく考えれるようになった。
憲法改正をしないという政党は論外だと思う。
ただ、他の政党は改正案をここまで具体的に書いていない。
自民党案に問題があるならどうすればよいか、、、、。

憲法改正の本も一旦これで終了として、憲法改正以外も考慮してそろそろどの党に入れるか考えないとね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治
感想投稿日 : 2013年7月15日
読了日 : 2013年7月15日
本棚登録日 : 2013年7月15日

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