世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた: グローバルエリートは見た!投資銀行、コンサル、資産運用会社、プライベート・エクイティ、MBAで学んだ15の仕事の極意、そしてプライベートの真実

  • 東洋経済新報社 (2013年12月20日発売)
3.00
  • (20)
  • (58)
  • (123)
  • (57)
  • (20)
本棚登録 : 1143
感想 : 103
5

著者は慶応義塾大学卒業後、インシアードにてMBA取得。英語・日本語・韓国語・中国語の4か国語を操り、グローバルな勤務経験とMBA留学を通じて親交を深めた80か国にわたる世界のトップエリートたちと日々交流しつつ、はるか遠い海外から、国際的な視点でユーモアあふれるコラムを東洋経済オンラインに寄稿している。

本書では、投資銀行、戦略コンサルティングファーム、公開株運用会社、プライベート・エクイティ、そしてMBAで出会った世界中から集うエリートたちの働きぶりから得たスキルや教訓の数々が記されている。

本書の構成は以下の7章から成る。
①世界のトップエリートに共通する7つの特徴
②投資銀行のトップエリートに学ぶ
③トップコンサルタントに学ぶ
④資産運用会社のトップエリートに学ぶ
⑤プライベートエクイティのトップエリートに学ぶ
⑥エリートたちの恋愛・結婚事情
⑦なぜエリートたちには離婚が多いのか

高嶺の花であり憧れである、エリートたちの仕事とプライベート。

本書はそんな憧れの姿であるも未知なる世界について実経験を元に非常に平易な文章をもってわかりやすく紹介している。

難しく書くことは誰でも出来るという。誰にでもわかる表現や端的な言葉で表現するのは能力も理解度もあってこそなせる業である。

エリートたちとの能力においてはもちろん埋まるわけではないが、実態に少しは触れることが出来たように思う。そしてその差についてはひどくかけ離れていることは本書から学ぶことが出来た。

物書きではない、著者であるものの、物書きを生業にしている人よりも素晴らしい文章を書くというのはやはりエリートは何をやらせてもすごいということが証明されている。

本書では学問的な要素だけではなく、感情や働く気持ち等、エリートからかけ離れたような根性論もパラパラと散りばめれており、親近感を持って読み進めることができた。

気づけば一気に読んでしまい、わくわくした感情が残る良い読後感を持ったまま、自分へ落とし込んで色々考えを巡らせることができそうである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仕事術
感想投稿日 : 2014年11月1日
読了日 : 2014年11月1日
本棚登録日 : 2014年11月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする