自分で動ける 部下の育て方 期待マネジメント入門 (ディスカヴァー携書)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2014年4月17日発売)
自分で動ける 部下の育て方 期待マネジメント入門 2014/4/17
著:中竹竜二
著者は早稲田大学ラグビー部時代、3年生まで一度もレギュラー経験がなかったが、仲間からの厚い人望と特異なリーダーシップにより同部主将を務め、大学選手権準優勝をおさめる。現職は日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター。企業コンサル及びリーダー向けのマネジメント研修も多数実施している。
変化や成長をしない事実を、受け手側の責任にしてしまう態度が生み出す悪循環である指導者の他責サイクルに対して
指導者が目の前の現象に責任を感じ、個々に対応していくことを、指導者の自責サイクルと著者は位置づけている。
そしてその自責サイクルを根底とした著者が培ってきた期待マネジメントについて以下の6章にわたり紹介している。
①なぜ、あなたの期待はかなわないのか
②正しい期待が、人を成長・成功に導く
③他者への期待を使いこなし、最高の成果を引き出す
④自分への期待をコントロールし、ゴールを達成する
⑤実践期待のマネジメント
⑥成長しつづけるための期待の哲学
指示や指導の結果思うような結果を出さなかったことに対して他人のせいにするのは簡単である。そしてそれがその人の何かの要因であることが明らかであったとしてもそこで終わってはいけない。
結果が出なかった。出なかったという結果が出るまでに指導者として何度も軌道修正等を行うタイミングがあったはずであり、そのタイミングを設けないといけないはずである。結果として満足いかない結果がでたことは自分にも要因はある。
そのために行う工夫はたくさんあり、本書はその問題に対しての概念を与えてくれている。
しかし、難しい。
今のマネジメントを行う中で全てが現場レベルに落とし込み個人の特性を見ながら目標を共有しやり方までも共有するというのは時間的な制約等からも非常に難しい。
しかし、それをうまく体系的に行い、効率的にかつ具体的に本気で取り組むことがこれからの時代には求められるように思う。
全て取り入れるのは難しいものの根底の考え方は共感でき理解もできる。あとはバランスよく自分も高めながら対応していく方法を本書から取り入れ模索していきたい。
- 感想投稿日 : 2016年9月22日
- 読了日 : 2016年9月22日
- 本棚登録日 : 2016年9月22日
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