誰もが“かけがえのない一人"になれるディズニーの気づかい

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  • 総合法令出版 (2012年6月21日発売)
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誰もが“かけがえのない一人"になれるディズニーの気づかい
2012/6/21 著:芳中 晃

著者は大学卒業後、1979年7月米国ウォルト・ディズニーワールド入社。その後、㈱オリエンタルランドに入社。東京ディズニーランド開園前の3年間は、食堂部の教育・トレーニングとマニュアル作成の総責任者としてゼロからキャストを育てる。同社退社後、企業のトレーニング、専門学校講師、数々の大型テーマパークのプロジェクト・マネジメントに携わる。

ディズニーランド運営に携わった著者や、一緒に働くキャストたちの思いはいつも一つ「ゲストを幸せにする」
何が起こっても、いつもその目的に照らしてみたら、自分が何をすればいいのかという答えはすぐに導きだすことができた。ゲストを幸せにするためには、ただゲストだけを気づかうのではなく、一緒に仕事をする部下や仲間、取引先であるパートナー企業のメンバーまで含めた周囲のみんなを気づかうことが大切だということも、仕事を通して学んできた。

そんなディズニーの気づかいについて以下の4章により説明している。
①ディズニーパークから感じる、ホスピタリティの魔法
②将来の利益につながる環境づくり
③職場づくりは、一緒に働く仲間を大切に育てる姿勢から
④ディズニーでできることは、あなたの職場でもできる

ディズニーランドにおける共通の思いは「ゲストを幸せにする」
そのためにやるべきことを皆が同じ方向に向かって全力で取り掛かる。
もちろん目の前にいるゲストの今を幸せいっぱいの感情にすることも大切であるが、ディズニーの信念にはそれだけにはとどまらない色々な配慮がある。

今だけではなく少し先を見据えた時間軸の考え。
目の前のゲストだけではなく、その周りのキャストや関係者。
それだけではなく今・ここ以外の時間・空間を超えた先の何かに対してもしっかりとした共通認識を持っている。

企業であるがゆえに利益は追求していく必要はある。
しかし、ゲストの幸せに利益が後からついてくるというある意味きれいごとのような話・夢のような話がディズニーではその魔法によりそれが可能となっている。

一般企業では、なかなか真似することは出来ないビジネススタイルであるもののゲストもキャストも幸せいっぱいになるという点では羨ましい限りである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マネジメント関連
感想投稿日 : 2016年10月3日
読了日 : 2016年10月3日
本棚登録日 : 2016年10月3日

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