世界で起きていることを理解しようとするとき、私は地理と歴史と宗教の知識が理解を助けてくれるのではと思っています。そこで、宗教とはそもそもどういうものか知りたくて読んだ本がこの本です。
宗教とは、教科書に書かれていたような○教だけではない。すると、無宗教だと思っている人の多くが、何かしらの宗教を信じながら生きているということになる。そして、宗教の中には、今生きている社会の問題は扱っても、死の恐怖から救ってくれないものもある。
私には新鮮で驚きの連続でした。
死や不幸に直面して、何かにすがらずには生きられないような状況に追い込まれない限り、宗教の本質を知ることはできないと書かれています。だから、この本を読めばあっさり宗教の本質を理解できるということにはなりませんが、少なくとも宗教というものの捉え方が変わる本だと思います。
【事務局図書課主査 赤石知香】
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企画展示「思考を深める」
- 感想投稿日 : 2023年9月26日
- 本棚登録日 : 2023年9月26日
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