管理職の心得―リーダーシップを立体的に鍛える

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  • ダイヤモンド社 (2010年2月5日発売)
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管理職のフレームワークに関する書籍

自身の目指すリーダーシップ像と現状とのギャップを客観的に捉え、改善計画をたてるための指針

さまざまなジャンルのリーダーシップ本や、自己啓発本があるが、
自身の現状とあるべき姿のギャップを認識するために、
とても参考になるフレームワークとなる書籍だと思う。

自身の立場や考え方を見直すときに、再読する価値がある本と思う。





管理職のフレームワークに関する書籍
自身の目指すリーダーシップ像と現状とのギャップを客観的に捉え、改善計画をたてるための指針


管理職として求められるリーダーシップは、職場レベルで実施可能な小さな改革から進めていくことが重要。
リーダーシップの有効性は、リーダーだけでなく、フォロワーという別の要因によって大きく左右される。

自らが率いる部下を始めとした組織メンバーの特徴を踏まえ、あるべきリーダーシップいついて考えることが必要

リーダーシップ有効性決定の3要素
リーダー・フォロワー・状況(内部環境、外部環境)
→普遍的に通用するリーダーシップは存在しない。
→外部環境は、正しく認識すべき与件として捉える。

・3つの要素の関係を見ながら、自らが具体的な職場の状況に合った有効なリーダーシップを考える視点を養う。

パワーの源泉
強制力、報酬力、正当権力=ポジションパワー
専門力、同一視力=パーソナルパワー

自分の行動のあり方を見る視点
1.自分の行動の現実をしる。
 どのようなクセがあるのか。
 実際にとった行動は何か。
2.他者へのインパクトを理解する
 行動のクセは、相手にどのような反応を生み出すか。
 実際にとった行動は、相手にどのような反応を生み出したか。
3.好ましくない行動について軌道修正する。
 どのクセをなおせばよいのか。
 実際にとった行動のどこが問題で、本来どうすべきだったか

行動を支える基本要件
 知識、スキル、マインドセット

経営リーダー3要件
 人を動かす力、儲ける力、管理する力

リーダーシップマインドセット
大きなビジョン、情熱と確固とした信念と価値観

あるべき思考
1.感情の認識と制御
 自分の感情がどこから生まれるのか、その原因を理解しておく。
2.偏りのない思考
3.適切な行動

優れたリーダーは、状況に応じてリーダーシップスタイルを使い分ける。
権威主義型、民主主義型、親和型、コーチ型を使い分ける

コミュニケーションの要素
情報の流れと意味の共有

丸投げと任せるの違い
任せる
→他者に対して、目的と目標を明確に示した上で一定の責任と裁量権を与え、具体的な実行の方法やプロセスを任せること

丸投げ
目的や目標を明確に伝えないまま一方的に仕事を渡し、仕事の遂行に必要な指示や指導を一切行わず、結果が好ましくない場合にはその責任を相手に押し付けてしまうこと。

変化への適応プロセス
1.変化の否定
2.変化への反発
3,変化へのあきらめ
4.変化への適応

変革のプロセス
1.新たな環境
2.新たな戦略
3.あらなた組織構造、組織システム
4.新たな組織文化

よい組織の条件
1.利益創出に有効な戦略実行を支える組織であること
2,変化の中でも組織メンバーをまとめる力となる変わらぬ企業の目的と価値を備えた組織であること

自身−能力=傲慢

自己開発のフレームワーク
1.今後の自分の転換点を予測し、そこで求められるあるべき姿をあらかじめ想定する
2.現状の自分の姿をみつめ、あるべき姿とのギャップを把握する
3.両者のギャップを埋めるために必要な知識、スキル、マインドセットを磨く

ストレスもなく仕事がうまく進んでいる場合は、自分の成長が止まっている危険性が高い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仕事
感想投稿日 : 2012年8月15日
読了日 : 2012年8月15日
本棚登録日 : 2012年8月15日

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