もう読む前から当たりであることが分かる本というのがある。例えば伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングシリーズ」のようなタイプ。ウエストレイクのこのシリーズもそうだ。天才的な犯罪プランナーのドートマンダーが依頼された宝石を盗むのだが不運によりどんどんと事態が深刻に複雑になっていく。それをシリアスでなくコミカルに描いていく。キャラ立ちがよくテンポよく進んでいくのでとにかく楽しい。ドートマンダーの陰とケルプの陽な性格の対比も上手い。お笑いのてんどんを思い起こさせる会話劇も笑えて最高にハッピーな読書だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
角川文庫
- 感想投稿日 : 2023年7月6日
- 読了日 : 2023年7月4日
- 本棚登録日 : 2023年7月6日
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