早春 [DVD]

監督 : 小津安二郎 
出演 : 池部良  淡島千景  岸恵子  高橋貞二  笠智衆  山村聡 
  • 松竹 (2005年8月27日発売)
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感想 : 16
3

家族を描く場合 『浮気』 をどう扱うか
というテーマに 小津安二郎は 丹念に描いた。
1956年の 作品

池部良 淡島千景 の夫婦。
夫婦は 蒲田駅のそばに住んでいる・・・
その周辺に住んでいる人たちは 仲がよく
休日には 江ノ島に 散歩しに行ったりする。

池部良の会社は 東京駅の丸ビルにあ
レンガ会社である。
蒲田から東京駅に行く 毎日
その中で 金魚(岸恵子)といわれる活発な女性がいた。
目がでっかくて 食えないから 金魚というあだ名がついた。

江ノ島でみんなと一緒に行ってから
金魚と池部良は仲が急速によくなる。
ラーメン屋 お好み焼き屋・・と付き合いは
進展していく。

小津安二郎は・・
めづらしくサラリーマンの社会を 表現しようとする。
池部良の会社の先輩で脱サラした 山村聡
大津に転勤させられている 先輩の 笠智衆
病気で臥せっている 同期入社の三浦。
そんな中で、池部良のサラリーマンの状況が浮かび上がる。

突然 部長から 岡山県の三石に 転勤せよといわれ、
池部良は、悩むのであるが・・

蒲田の仲間たちは 金魚と池部良の中が怪しいと
うどん会をおこなって・・・査問にかけるという。
人道的な立場から 追及 するのだ。

妻 淡島千景も怪しい・・とにらみ
池部良を追及する。
夫婦とは を問いかける。

1956年当時の倫理観が よくわかって面白い。
そして、人々は、群れていた、よく一緒に歌った。
仲間が 存在した時代である・・・。

鰹節けづり ピースの缶詰が登場する。
電車 汽車が印象的に扱われ・・
その当時の 社会のつながりの象徴とされた演出がにくい。

浦邊粂子がいい味出している。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 家族
感想投稿日 : 2014年1月14日
読了日 : 2014年1月14日
本棚登録日 : 2014年1月14日

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