愛のコリーダ ~IN THE REALM OF THE SENSES~ (Blu-ray) (PS3再生・日本語音声可) (北米版)

監督 : 大島渚 
出演 : 松田暎子  藤竜也 
  • Criterion Collection (2009年4月28日発売)
3.88
  • (1)
  • (12)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 8
3

しっとりした色彩の使い方には
大島渚なりの美意識があるのだろう。

自由に何を撮ってもいい・・・というのは
自由度が増えることは確かだ。
これを撮っちゃいけません・・・
という制約の中で 映画を作るのとは
違うものがあると思った。

だからといって それに成功しているかといえば
残念ながら 物足らないのだ。
松田暎子が ただのものずき・・・・という
淫乱性を滲み出しているが・・・
愛によっていないなぁ。
もっと 表情から にじみ出ないといけない。
殺してまでも愛したいという気持ちが・・・・

藤竜也は好演。
首を絞められるときの顔が 諦観の顔していて・・・
瞳の中が 深く沈んでいる。
この表情だけで いうことはない。

定と吉蔵が 対等じゃないといけないが
どうも 定に ポイントがあるようになっている。
どろどろとした情念が あふれ出ないといけないが・・
藤竜也が 68歳の芸者さんまで相手する
サービス精神には ・・・・

表現の自由とか
猥褻がなぜ悪い・・・
という範疇に入る 映画でもないような気がするが。
時代は やはり変わっていくものである。

SADAの黒木瞳と片岡鶴太郎は
たしかに 対等であったが すこし さわやか系だった。

どうして これほどまでに 阿部定の 
映画を観ることになってしまったのだろう。
全部そろっていたのが 収集力なんですね。

失楽園もあったが 観ることができない・・・
残念である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アダルト
感想投稿日 : 2013年10月21日
読了日 : 2013年10月21日
本棚登録日 : 2013年10月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする