しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 1 (黒蜜コミックス)

  • 白泉社 (2021年7月14日発売)
4.03
  • (23)
  • (32)
  • (15)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 341
感想 : 21
5

ふーむ。ブログ「セレブ生活。みせてゴメンネママ」をしている主婦のブログが炎上する。セレブな節約レシピ本を出している。この主婦、どうみても、セレブではないのだ。
「セレブ人妻ブロガー、人妻風俗の勤務判明。」とSNSのツブヤイターで、誹謗中傷を受けた主婦が、ネット上で嘘をつく犯人を探そうとする。
なんでも相談してくださいという弁護士無料相談会に行き、保田理に相談する。
弁護士保田理は、「所詮、他人事」というポリシーで、弁護士の本音を言う。
被害者が、加害者を訴えるにも、お金が入り、一人で100万円ほどかかってしまうという。結局どうしたいの?しんどいですよ。と言う。
それでも、訴えますか?と聞かれて、躊躇するが。「必要なことを本音で言ってくれた」と思う。
実際訴えて、情報開示請求してみたら、同じマンションに住む主婦だった。あらまぁ。
途中の裁判の過程も、実際のことだ。1回に5分くらいで終わり、時間がかかる。
その主婦も、ほとんど悪気なしに、垂れ流している。内容証明、民事裁判、刑事告訴というコースを紹介される。名誉毀損で訴えても、名誉の価値は低い。引越し代を請求するが、ふむ。賃貸しマンションだったのか。もう。善悪ではなく、勝ち負けに入る。和解に応じるが、支払えない。執行官が強制的に進める。結局は、人間関係は泥沼に。弁護士料を取られて、終わるのだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察/司法
感想投稿日 : 2022年7月4日
読了日 : 2022年7月4日
本棚登録日 : 2022年7月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする