野茂の野球人としての偉大さだけでなく、逆境や周囲の圧力を跳ね返し、異国の地アメリカで日本の象徴として活躍したことの偉大さがよく描かれている。
ただし、野茂の功績を讃えるために他の選手を貶す、いわば比較法は使ってほしくなかった。あたかも野茂は神で、他の日本人メジャーリーガーは凡人、酷い人はゴミのような扱いだ。最初の挑戦者、パイオニアである野茂は、確かに他の日本人とは比較にならないほど、讃えられるべきかもしれない。だからこそ、他の選手との比較、ましてや彼等の批判は不要である。
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カテゴリ:
小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2016年5月28日
- 読了日 : 2017年6月1日
- 本棚登録日 : 2016年5月15日
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