カレイドイヴ (通常版) - PS Vita

  • estciel
3.08
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感想 : 4
3

【主人公】
特殊部隊・S.A.D.Fの新入隊員で、特殊部隊・CUEに配属された頑張り屋な女の子。
とくに戦闘能力が高いだとか、頭が良いだとか、そういったハイスペックさは持ち合わせていないものの、
前向きでひたむきに努力をするので、精神面で他のメンバーを引っ張れるタイプ。
多少無謀な面はあるものの、どんくさくはないし、鈍感でもないイイ子なので、好感度は高そう。

自身も巻き込まれた爆発事故で両親を失っており、その際に助けてくれた隊員に憧れてS.A.D.Fに入隊を志す。

【攻略対象】
●五十嵐馨
⇒主人公の同期で同じく新人隊員ながら主席で戦闘経験が豊富な頼りがいのある男子。
ぶっきらぼうで、文句を言ったり、突き放した発言をしたりもするけど、面倒見が良くて手を貸してくれるところがイケメン。
女性慣れしていないけど不器用ではない自然体イケメンで、少女漫画のヒーローっぽい。

●鷹宮大地
⇒主人公の幼馴染であり、やんちゃな元気系キャラでありつつ、主人公のお兄ちゃんのような役割も担うキャラクター。
可愛い系男子なんだけど、頼りがいもある、という美味しい設定。
主人公のことをとても大切に思っており、守ろうという気持ちは人一倍強い様子。

●月島紘一郎
⇒主人公たちが属するCUEの指揮官で直属の上司。
それらしい理由を付けると比較的言う事を聞いてくれる真面目系の天然さんながら、大人っぽいキャラクター。
もう声でわかっちゃうからバラすけど幼少期の主人公を爆発事故から守ってくれた”憧れの人”。
意外と独占欲は強いかも?

●村瀬洋
⇒ツンデレ研究員。主人公の先輩。思ったことは素直にそのまま言葉にしてしまう。
恋愛面ではウヴで可愛らしい印象。非常にマイペースで、デートにおいて「主人公の希望」を考える、ということに思い至らない(思い至らないので別に悪気がある訳ではない)あたりが彼らしい側面。
研究に関しては天才的。細かい設定が多い辺り、制作側に好かれている印象を受ける

●真柴拓海
⇒洋と同じ研究員。器用貧乏タイプ。フェミニストで女性人気が高い。ファンクラブがいる位に人気が高い。
幼馴染の洋と比較しどこか自分を卑下している様子で、彼を大切に思いつつも、コンプレックスを抱える。
作品におけるエロ担当。

●葉山黎
⇒鉄仮面で寡黙、どこか怖いイメージを持たれがちだが、色々なものを一人で抱え、戦い続けている愛情深い優しい人。
葉山製薬に勤め、謎めいた行動を取っている。
本作品の真相ルートを担当する。

【システム】
ノベルゲーム。
序章の選択肢で攻略するキャラが決まり、以後は独自の√へ分岐。
個別は全7章構成、BAD END/BEST ENDの2種あり(※BADにもスチルが挿入)。
選択肢は非常にわかりやすいので、初めて乙女ゲームを遊ぶ!という人でもそう困らないのでは。

おなじみの画像・音楽鑑賞に加え、After Story、相関図(ボイスコメント付き)、ボイスコメントなどが収録されており、オマケはかなり盛り込まれた印象。

【ストーリー】
<<主軸>>
幼少期に体験した「爆発事故」でS.A.D.Fの隊員に命を救われたことから、自身も誰かを守るためにS.A.D.F入隊を志す主人公は、今春無事に入隊を果たし、特殊部隊・CUEに配属された。
部隊での初任務は異常行動を取る「BLUE」と呼ばれる人間の制圧。ここから、世間やS.A.D.F、葉山製薬を取り巻く事件に巻き込まれていくことになる。

設定作りというか、主軸の作りは非常に甘いです。
まずノリからして、市民の安全を命がけで守る特殊部隊…というよりは学園モノ。
何の変哲もない普通の女子隊員を特殊部隊に配属させることも疑問だし、いくら世間への”お披露目の会”とはいえど、特殊部隊の連中にアイドルの真似ごとさせますかね、普通。まだヒーローショーの方が現実味あるわ(敵を倒すとかの意味合いで)。
この序章での一連の出来事は学園モノのノリというか、文化祭ネタっぽいというか。

事件に関しても、勘が非常に鈍いのが気になった。
前回同じような事件にあなた、遭遇してるよね?とか、その症状、この間説明された薬の症状と似てるよね?とか、ツッコミどころは満載。
また、ルートによっては、核心に全く触れないまま終わるものも。
ストーリーの出来栄えはキャラクターごとの格差がかなりあるかと思います。

<<恋愛要素>>
恋愛過程がとても丁寧…とは言いませんが、事件に巻き込まれた二人が、協力しあって問題解決に向かい、最終的に結ばれる構成なので、違和感はさほど無い。
互いが告白(や、キスなどの行動)する前にデートをしたり、彼の抱える問題に向きあったりなど、イベントを重ねるので、最終的に結ばれたときには「あぁ、幸せになれてよかったね」と普通に思えます。

割と定番な、使い古されたイベントが多いんだけれども、しっかりとポイントは抑えていて、キャラクターの魅力に加えイベントで萌えることができるので、恋愛要素やときめきを楽しむソフトとしては「アリ」だと思った。
主軸のお話は出来が良いとはお世辞にも言えないけれど、私個人は恋愛観が合ったので結構楽しめました。

【感想】
万人にお勧めする作品でもなければ、シナリオが特記して面白い作品でもないけれども(悪くはないんだけど、一周すれば全ての謎に大体の予測が付くのと、どのキャラを攻略していても大筋は変わらない点から)、キャラクターが魅力的で、そのキャラクターを活かす魅せ方、イベントが揃った作品だと思います。

ドきついエロもなければ、無意味なイチャイチャ、絡みもない。
イベント自体も結構使い古された感じ(おぶられるとか、プリン差し入れにもらうとか、病気になって看病してもらうとか、車の助手席に乗せられるとか、頭ぽんぽんとか)なので、刺激的ではないし、目新しさは無いけれど、
定番には定番の良さがあるというか、私個人のツボにはしっかりとハマるイベントが多かったので、個人的にはとてもニヤニヤできたし、萌えることができました。
さほど過大な期待をせず、シナリオではなくキャラクターとのときめくイベントに注視してサクサク遊びたい方ならば楽しめるのでは?

攻略順は、五十嵐くんから始めて、黎さんで〆るのが個人的にはお勧め。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 乙女ゲーム
感想投稿日 : 2016年7月2日
読了日 : 2016年7月2日
本棚登録日 : 2014年10月26日

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