結果を出すリーダーの条件 (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所 (2012年9月19日発売)
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感想 : 30
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吉越氏の著作は以前読んだが、自分が経営者となった今読むと、書いている事の多くは、全てある意味あたり前の事と感じる。リーダーシップとは暗黙知であり、マニュアルや研修でこうすればリーダーになれるというような類のものではないという事だが、その通りである。自分自身が学び育つ人間であればリーダーになる素質はあり、教えてもらえうという姿勢では絶対にリーダーとはなれない、という。

ラジオが5000万人のユーザーを獲得するのに38年かかった。テレビは13年。インターネットは4年。iPodは3年、Facebookは2年である。

現代は、歴史上かつてないほどのスピードでパラダイムシフトが起きており、ノウハウ書に書かれている知識はあっという間に廃れて使えなくなる。上司に正解を教えてもらえる姿勢はもはや通用しない、という。常に判断を下すことを求められるリーダーは、答えを自分で考え出す事が求められている。

報連相を否定し、部下を褒めることすら否定する。部下の報酬は、成功による達成感であり、結果が全てであると。全ての仕事に厳しいデッドラインを設定し、それを徹底する。

経営において、最高の条件が用意されている、などという事はありえない。障害や逆風があるのが自然であり、そうした与件の中で結果を出す事が経営である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2019年2月14日
読了日 : 2019年2月14日
本棚登録日 : 2019年2月14日

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