三国志: 演義から正史、そして史実へ (中公新書 2099)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年3月25日発売)
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本棚登録 : 356
感想 : 36
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著者の「漢帝国-400年の興亡」が面白かったので読んでみた。
三国志は演義も正史もざっとは読んで、好きな曹操を中心に関連書籍にも多少触れているのでその差異に関してはある程度は知っている範囲であった。
ともあれ、演義のバリエーションの成立時期の社会背景などを意識した読み解きは面白い。知識の薄い西晋の記述も-演義や正史に依拠しないので主題から外れているのではと思いつつも-興味深かった。
新書の分量の都合もあり、触れられる人物、エピソードに限りがあるのでやや物足りなさは残る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 古典
感想投稿日 : 2020年11月25日
読了日 : 2020年11月25日
本棚登録日 : 2020年11月25日

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