「”I Love You” あなたなら、どのように訳しますか?」
100人の作家による100通りの愛の言葉を、「情熱的に」、「感情的に」、「個性的に」、「狂気的に」、「浪漫的に」の五つのカテゴリーに分けて紹介した作品。
芥川龍之介、太宰治、谷崎潤一郎といった文豪の言葉があるかと思えば、金原ひとみ、島本理生、最果タヒといった若い現代作家たちの言葉があり。
たった五つに分類された、たった100フレーズの短い言葉なのに、愛には、美しいだけでない、荒れ狂う気持ち、嫉妬、諦めなど、様々な形があることを思い知らせてくれる。
個人的に好きだったのは、石川啄木の歌。
君に似し姿を街に見る時の
心踊りを
あわれと思え
短い言葉から醸し出される、恋の吸引力、懐かしさ、そしてなによりも、寂しさが胸を打ちます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
その他
- 感想投稿日 : 2019年12月31日
- 読了日 : 2019年12月31日
- 本棚登録日 : 2017年6月1日
みんなの感想をみる