ドイツ語の勉強をしていく中でラテン語由来の言葉が度々登場していたため、ラテン語に親近感を抱いていた。
いつもSNSを楽しく拝見しているラテン語さんの書籍が出ると知り、ずっと楽しみにしていた。
英語やフランス語の語源となっているラテン語が数多く紹介されており、ドイツ語では何と言うかを調べてメモしながら読み進めた。
日本の日常生活の中でも多くのラテン語が使われており、知らず知らずのうちにラテン語に触れていたことを知ってとても驚いた。
漫画家のヤマザキマリさんとの対談の中で、今でもイタリアでは普段の生活でラテン語を使っているとの話もあり、ラテン語は「死語」とは言えないのではないか、という気持ちになった。
印象に残っているのは、「自由の女神はなぜ“女神”なのか」という箇所だ。
『自由の女神の元は、古代ローマのリーベルタース(Libertas)という、自由を擬人化した女神です。
「リーベルタース(libertas)」というラテン語は元々「自由」を指す名詞で、後に自由を擬人化した女神も同じ名前で崇拝されるようになりました。
libertas「自由」という名詞が女性名詞だから、それを擬人化した神も女性になったのです。』
(P48)
名詞の性と格闘しながらドイツ語を勉強している身のため、そうだったのか!と衝撃を受けた。
名詞の性がこのような場面でも影響することがあるのだ、と大変興味深かった。
私たちの生活に染み渡っているラテン語は、まさしく「世界はラテン語でできている」と言えるものだと思う。
- 感想投稿日 : 2024年2月6日
- 読了日 : 2024年2月6日
- 本棚登録日 : 2024年2月6日
みんなの感想をみる