税務署職員から見た実録税務調査小説といったところ。しかし、豆腐屋さんとか北新地の個人ホステスとか調査先が小ぶり。おからクッキーで副業してたのが無申告だったとか、そんなレベルの低い調査を税務署の職員はやってないと現職職員からも怒られそうな話しだ。言ったら悪いが、個人課税課一筋で個人の調査経験しかないと、書く内容も薄くなっちゃうのかな。いや、著者と同じ所得税一筋の小田先生であれば、もっと面白く語ってくれると思う。調査官の能力、経験の深さがその後のものを言う。
検閲が通らないと思うが、著者が研修会でよく話している、税務署の理不尽さを書いてくれると面白かったかな。調査官と納税者が折り合えず、調査官自ら修正申告書を作成して、自分で納付するという不正の背景なんて読んでみたかった。無理だろうな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
税務調査
- 感想投稿日 : 2016年4月4日
- 読了日 : 2016年4月4日
- 本棚登録日 : 2016年4月4日
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