GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (4)下 (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2011年12月10日発売)
4.37
  • (55)
  • (42)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 564
感想 : 26
4

大久保によって正純の政権運営に対する異議申し立てがおこなわれ、両者のあいだで論争に、決着がつけられます。正純は、大久保の心のうちにあったわだかまりをとり除いて、今後の武蔵がとるべき道筋を指し示します。その後大久保は、真田十勇士たちの工作に気づき、武蔵を救うために活躍することになります。

その後、あらためて奥州三か国と武蔵の会談の席が設けられます。上越露西亜は、暴君を演じながらも内心はひとのよい「雷帝」上杉・景勝(うえすぎ・かげかつ)が登場しますが、トーリの説得が功を奏して、武蔵への協力をとりつけます。他方、伊達家では成実が暴走する青竜を止めようとし、ウルキアガが彼女に協力を申し出て、二人は強いきずなで結ばれます。

こうして武蔵はノヴゴロドをめざし、P.A.Odaの勢力と衝突します。スランプに陥っていた二代も、葵・喜美(あおい・きみ)との修行の成果をぞんぶんに発揮して、ライヴァルというべき柴田・勝家との再戦にのぞみます。そしてトーリたちは、ノヴゴロドの地下に秘められた、「公主隠し」とこの世界の謎にせまります。

1000ページ近い大冊になっているせいで、成実がひん剥かれるシーンで背割れを起こしてしまいそうです。こういう無理な造本はなるべく自重してほしいのですが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年向けライトノベル
感想投稿日 : 2022年1月8日
読了日 : -
本棚登録日 : 2022年1月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする