ローゼンメイデン ツヴィリンゲ (JUMP j BOOKS)

  • 集英社 (2013年7月19日発売)
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本棚登録 : 135
感想 : 7
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シリーズ番外編で、翠星石と蒼星石が主人公を務めるノベライズ作品です。本編ストーリーの直前までの物語と、ヨーロッパの一国を舞台にした過去の物語が交互に展開していきます。

現代の物語では、双子の弟をうばった女に復讐しようとする結菱一葉(ゆいびし・かずは)をマスターとする蒼星石と、蒼星石と別れてアリスゲームをおこなう運命を拒否する翠星石の関係がえがかれていて、翠星石が真紅たちのもとにやってくる本編に接続する内容となっています。

過去の物語では、年少の皇帝であるルドフルと、彼の庇護を受けるガラス職人のレオシュが、それぞれ蒼星石と翠星石のマスターになります。やがてこの国にクーデターが起こり、翠星石と蒼星石も混乱の渦に巻き込まれます。

現代の物語も過去の物語も、派手な展開はありませんが、この作品に独特の雰囲気が小説にうまく再現されているように感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説・エッセイ
感想投稿日 : 2021年3月26日
読了日 : -
本棚登録日 : 2021年3月26日

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