源氏物語入門 新版 (現代教養文庫 1639)

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  • 社会思想社 (2001年3月1日発売)
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感想 : 3
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「源氏物語」の魅力をさまざまな側面からわかりやすく解説している入門書です。

ストーリーの紹介のほかに、著者である紫式部についての説明や、登場する女性たちの人物像についての考察、後世への影響、さらに諸本とその系統についての解説や源氏物語研究にかんする書誌的な説明なども含まれています。

おなじ現代教養文庫には、秋山虔の『源氏物語―若い人への古典案内』もありますが、秋山の著作が「源氏物語」のストーリーを紹介することに重点を置いているのに対して、本書ではもう一歩踏み込んだ説明がなされています。ただ、源氏物語のストーリーや登場人物について興味があるという読者にとっては煩瑣な説明が含まれる一方、藤井貞和の『源氏物語入門』(講談社学術文庫)にくらべると研究のための導入に必要な説明が不足していて、帯に短したすきに長しの感もあります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学研究・批評
感想投稿日 : 2018年10月2日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年10月2日

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