近代以降の日本社会学史をリードした七人の社会学者たちの業績を、簡潔に紹介している本です。
まずは日本社会学前史として、東京大学で「世態学」の講義をおこなったフェノロサがとりあげられ、つづいて米田庄太郎、高田保馬、戸田貞三、松本潤一郎、鈴木栄太郎、有賀喜左衛門、新明正道の仕事が解説されています。
「日本社会学史」ということばがタイトルに含まれているのですが、日本における社会学受容の特色について踏み込んだ考察をおこなっている本ではなく、日本の社会学の通史的な解説書という印象です。著者自身の見解はあまり押し出されていないので、それぞれの社会学者の仕事に興味をもった読者がその概要を手っ取り早く知るのに役立つのではないかと思いますが、個人的にはすこし期待はずれでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
政治・経済・社会
- 感想投稿日 : 2019年8月16日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2019年8月16日
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