写真家として多くの女の子たちの美しさを追求してきた著者が書いた、55編のショート・ストーリーを収めた本です。
収められている短編はいずれも、車に関係するストーリーと、変ないやらしさのない官能描写という共通点をもっていますが、主として女性からの視点でえがかれており、その語り口もさまざまな文体が取り混ぜられていて、飽きずに読むことができました。
「車」と「女」というとりあわせがそもそも陳腐で読むに堪えない、という読者もいることとはおもいますが、そうした制約のなかでさまざまな工夫を凝らしていることがうかがえて、個人的には満足できる内容だったように思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2018年9月22日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年9月22日
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