19世紀におけるネアンデルタール人の発見からはじまって、人類の起源についての研究があゆんできた歴史を解説しています。
中学以来、歴史の教科書で猿人・原人・旧人を経て新人の登場にいたるまでの人類の誕生の歴史が教えられていますが、本書ではそうした知見が広く定着するようになるまでの化石人骨の発見と、それについての研究が進展していったプロセスがわかりやすく解説されています。もっとも、頭骨の形態や大きさにかんして、やや専門的な叙述も見られますが、概要をつかむことはこの分野について予備知識のない読者であってもさほど困難をおぼえることはないと思います。
後半は、著者自身が団長となっておこなわれた、「東京大学西アジア洪積世人類遺跡調査団」によるイスラエルのアムッドにおける発掘調査で発見された人骨についての報告と、それが人類の進化についてどのような新たな知見をもたらすものであるのかという問題についての考察となっています。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史・地域・文化
- 感想投稿日 : 2022年11月14日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2022年11月14日
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