僕のやさしいお兄さん (1) (花音コミックス)

著者 :
  • 芳文社 (2007年8月29日発売)
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本棚登録 : 610
感想 : 54
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この人の本はエッセイは買ってるけれど、物語系はあまり好みじゃない。
ファンの友達から借りて読んでいるのだが、彼女曰く「BLは面白くない」。
もともと、BLをあまり読まないことを差し引いても、確かに面白いとは言い難い。
オリジナルの漫画は作者の淡白なカラーが出すぎているのか、登場人物が号泣したり焦ったり幸せを感じていても、漫画的表現ではないので違和感がありすぎて、感情移入できないことが大きいのではないかと思う。
百鬼夜行や東洋ファンタジーは、不思議譚みたいなものだから淡々とした他人事みたいな描き方の方が効果的なのだが、恋愛ものの場合、盛り上がりに欠けるというか、あくまで好みの問題なんですが。
そして作者はある意味どーしよーもない人間を描くのはうまく、兄たちの母親のいやらしさと、身勝手さをある意味すごくリアルに表現していて、すごく後味悪かった。
父親もダメなやつだが、主人公の母親(貧乏くじ体質)以外、最低じゃん。

そしてこういうひとにバチがあたらないのも大変リアル。
無料配信で読んだのですが、好き好きはっきり分かれるだろうなぁと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: こども・家族もの
感想投稿日 : 2015年3月11日
読了日 : 2015年3月4日
本棚登録日 : 2015年3月4日

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