ウォーレスの人魚

著者 :
  • KADOKAWA (1997年9月1日発売)
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本棚登録 : 180
感想 : 25
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人類は海からやって来た?陸に上がった我々人類と、海に残る道を選択した人魚。人類の進化の謎と人魚伝説を、進化論の常識を覆すトンデモ科学で追い求めるSF長編-。
ローレライの歌声や八百比丘尼伝説と云った人魚に関する伝説を巧みに話に取り込んでいるところが魅力。特に作中に登場する『香港人魚録』なる架空の書には浪漫を掻き立てられる。実在するなら、読んでみたいくらい。もともとは映画の原作用として書かれた作品なので、スピード感溢れる展開も良い。
終盤の展開には強引さを感じるものの、人魚伝説の浪漫、海の浪漫、科学的浪漫を一冊で味わえてしまうお得な作品である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2010年6月2日
読了日 : 2010年6月2日
本棚登録日 : 2010年6月2日

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