tumeloさんの感想・レビュー

竜の学校は山の上

著者 : 九井諒子

• イースト・プレス (2011年3月30日発売)

『ダンジョン飯』が面白く、これがセールで安かったので購入。

実に面白い。いわゆるドラクエ的な世界を別の面からも捉えて皆が多少なりとも疑問に思っていたことを描いている。

彼女のスゴイと思うところは、異質な状況、シチュエーションを使って日常を描くことが出来るところ。本作には9話収録されているのだが、6〜8話目が日常を描いた作品になっている。これが非常によく出来ている。異世界の日常生活が見事に描かれている。

1〜3話目はよくあるネタと言えば、よくあるネタなので、面白くないわけではないのだが、それほどでもないかな。4、5話目も普通。

やはり6話目以降が本作は面白い。とりわけ、9話目はウィットに富んでいる。クズの中のクズ、言われてみたいwww

そして、あとがきマンガは正直意味不明だが、面白い。シュールな感じが良い。結局、カネのことを揶揄したいというか、カネに対する意識を下げよう、という意図があっての作品なのかな、とも思うが。「あれ食うならそれで他に良いもん買うよって感じなんだよねー」が面白い。あと「死んだ生き物おいしい？」と。

感想投稿日 : 2015年3月22日

読了日 : 2015年3月14日

本棚登録日 : 2015年3月22日