Kindleオーナーライブラリで読んだ。3ヶ月限定、と書いてあったので、今月くらいでリリース終わるのかな?何とか間に合ったか。
これは面白い。今後の科学の未来を暗示しているのだが、それが非常に興味深い。
現在、IoT(Internet of Things)がどこでも流行っている。ウチの会社でもIoT推しがスゴイんだけど、「IoTってホンマにマネタイズ出来る?どこまで価値がある?」って思ってたのよ、実際。
でも本書を読んで、IoTってのはAIと組み合わせてこそ最大の成果が得られる、ってことがよく分かった。これ読んでて、IoTの意味と価値が腑に落ちた。「そうそう、そうだよね、こうならないと」と強く感じた。
翻って現在のIoTってのは、どうもその辺が置き去りにされているように思える。モノとInternetがつながって、じゃあどうなるの?が見えない。例えばiPhoneのリマインダって、位置情報を取ってプッシュ通知してくれるんだが、それも一種のIoTだ。が、それはそれで確かに便利だが、それ以上でもそれ以下でもない。それが本当に大きな価値につながるか、生活スタイルを変化させるか、と言われると、そこまでのものでもない。そこにAIが加われば、毎週土曜にセットされていた予定がセットされていないと、セットするべきかどうかのアラートを出す、祝日だと別な内容にする、などなど、そういうことも「最低限のレベルとして」行うことで、やっと価値が出てくる。そういうことなんだろうなぁ。そこにはAIが不可欠になってくるのだろう。
第五章に大阪大学の石黒浩教授のインタビューが載っているのだが、この人の考えが僕の考えに非常によく似ている。人間がやっていることの多くがロボットに代替されていくだろう、人間はその先に進んでいく、ということを言っているのだが、僕もホンマにそう思う。多くの人は仕事をしなくてもよくなる社会になるだろう。その時、人間は何をするのか。人間の価値は何で決まるのか。そんな社会は、恐らく向こう50年位でくると思う。本音は、50年もかからず30年くらいじゃないかと思ってんだけど。
本書はやっつけで作ったと著者が書いている通り、誤字脱字は多いし、濁点が1文字として判定されていることも多々ある。長音もハイフンになっていたりと、かなり精度は粗い。が、そんなことはどうでもいいと思えるくらい、内容は濃いと思う。
3ヶ月限定ならあと10日くらいしかない可能性がある。これは絶対に読んでおくべき一冊だと思う。
- 感想投稿日 : 2015年3月21日
- 読了日 : 2015年3月17日
- 本棚登録日 : 2015年3月21日
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