科学革命の構造

  • みすず書房 (1971年3月6日発売)
3.54
  • (30)
  • (33)
  • (75)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 1025
感想 : 64

20190403
科学哲学の古典中の古典。
あらたな事実=革命が理論へ昇格することで、その時代の科学理論のスタンダード=パラダイムは放棄される=シフトする。
科学哲学としても、当時科学者へのインパクトは高かったと思料するし、物事の考え方の基礎としても常に持ちたい考え方である。
解釈が多種多様にある中で、その選び取り方=思考様式は、新たな事実が発見され理論化することで変化するのである。むしろ、変化に対して開けていることが、進歩への道である。自分の理論を持ちつつも、新たに開く姿勢は失わないでいたい。

//MEMO//
パラダイム理論で有名な本。
革命の構造、つまり定説の例外を1つ見つけて古い理論を壊し、新しい概念を打ち立てること。
思考方法を深くする読み方をすることはもちろん、科学史としても読みたい本。

科学=反証性に開かれていること

通説、通常科学=パラダイム
科学理論の積み上げで、帰納法的に統一されて広まっている説
⇄1つの例外が発見されることでパラダイムはシフトする=科学革命

科学の性格=パラダイムの性格
①事実の観察
②事実と理論の調和
③理論の整備

通常科学のパラダイムがゆらぐ
①通常科学が結局勝つ
②他のルートが生まれる

パラダイム=知覚概念の必要条件

パラダイムシフト=解釈が変わるだけではない。
=二元論的に対象があり、見方が変わるだけでなく、見方が変われば観察手法が変わり解釈が変わる

読書状況:積読 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年9月24日
本棚登録日 : 2019年3月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする