「核」と平和をテーマに展開される、戦争・政治・国家……全ては人間の、人間臭さに通じるドラマを8年かけて描いた、わずか2ヶ月の物語。
護衛艦隊の護衛のもと、東京湾に入った『やまと』は日本やアメリカの予想に反して湾最深部まで進む。そして『やまと』艦長、海江田は同盟締結のため竹上首相の待つプレスセンターに単身上陸、世界の注目のもと、同盟を締結し、またベネットとの通信で「政府と軍隊を分離すべきだ」と発言する。
日本と『やまと』の同盟締結を確認したベネットは日本占領プログラムを実行しようとするが、竹上は世界に対し「自衛隊の指揮権を国連に預ける」と発言、ベネットの占領プログラムの正当性を挫き、日本は一応、占領を免れた。
海江田が『やまと』に戻ると『やまと』は移動浮きドッグ(つまり潜水艦を収容できるドッグを持った船)『サザンクロス』に入渠、破損箇所などの修理と共に通常魚雷の供給を受けるが、同時に『サザンクロス』は米潜水艦隊の攻撃も受け、深町率いる『たつなみ』がその護衛を行うが、『サザンクロス』は魚雷を受け、徐々に沈んでいく……。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
かわぐちかいじ
- 感想投稿日 : 2007年3月21日
- 本棚登録日 : 2007年3月21日
みんなの感想をみる