昨夜のカレー、明日のパン

著者 :
  • 河出書房新社 (2013年4月19日発売)
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本棚登録 : 6124
感想 : 923
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久々の木皿泉さん(達と言った方がいいのか)の本

テツコさんとギフ、奇妙な同居関係と、それぞれの人間関係がどうつながるのか面白い。
テツコさんの筋の通ったスタンスがとても心強くて、なんかよかった。

様々な登場人物を、それぞれの視点で短編で描き、なんとなく繋がっていく感じが心地よい。

最初にこの本から入るのはお勧めしない。
まずは「さざなみのよる」で木皿作品を好きになってからが良い。でないと、なんだこりゃになりそう。

好きになってから読む分には、作者への信頼からか、ほんわかと温かい感じで読み進められる。うん、人の温かみが感じられる物語で、読んでよかった。

どのセリフだったか「くたくたに生きてから死のう」だったかな。このセリフが妙に好きだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月23日
読了日 : 2021年6月23日
本棚登録日 : 2021年6月23日

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