塩尻和子『イスラームの人間観・世界観 -宗教思想の深淵へ』筑波大学出版会、読了。本書は比較宗教学、古典期イスラーム神学研究の第一人者が、ユダヤ教・キリスト教との関わりを踏まえながら、その普遍的な人間観、世界観を明らかにする一冊。異文化理解の一助となると共に認識を新たにする。
第1章「イスラームの人間観と自然観」。葬送儀礼や環境倫理等々本書で初めて知ることは多い。2ー4章ではイスラーム神学を取り扱い、5章では他宗教との関係を論じ、高邁な宗教的理想を掲げる経典の宗教の協働が平和への鍵と論じる。
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カテゴリ:
イスラーム
- 感想投稿日 : 2013年6月29日
- 読了日 : 2013年6月29日
- 本棚登録日 : 2013年6月29日
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