再読。ケルヴィン伯爵は純粋な人だった。ファントムハイヴ家が抱える甘美な闇に魅了されてしまった時に、彼の向かう方向は決まってしまったのだろう。だからこれは当然の結末かもしれない。その構造を、作中でシエルは奪う者と奪われる者と形容していたが、未来しかない者と過去を拠り所にする者の二項対立でもあったように感じた。他には使命を帯びた者とそうでない者など。はっきりした力の差を示す場合には、やはり奪う・奪われるが適切か。
それはそうと最後のフィニがホラーでこわかった。3バカ使用人たちのお手並み拝見といこう。次巻も楽しみ。
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- 感想投稿日 : 2019年2月8日
- 読了日 : 2019年2月8日
- 本棚登録日 : 2019年2月8日
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