日本人と中国人、韓国人との違いを様々な文献を引用しながら論じた本。
筆者の歴史認識については「日本はかつて遣唐使などにより大陸の様々な制度や文化を学んだが、唐末以降は日本文化が大陸や半島を追い越していたので学ぶことはなくなった。」(私の本文解釈)などと多少首を傾げるところがあるが、右寄りの人たちにはとても受け入れやすい書籍であると思う。
全体を通じて、日本を美化しすぎていて、中韓を見下しすぎている傾向にはあるが、文章から受ける印象の半分ほどは真実なのかなと言った印象である。
中でも、「中韓にとって歴史は政治である。」という点は、かの国々を理解する上で重要な事実であると思う。
また、中国は「和」ではなく同化を求めるためにチベットやウイグルで紛争が起こるのであるという筆者の指摘は納得できるし、その背景として中華思想に基づく我が国が一番の姿勢もうなづける。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2012年10月8日
- 読了日 : 2012年10月8日
- 本棚登録日 : 2012年10月5日
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