きみは僕の恋の奴隷 (パレット文庫)

著者 :
  • 小学館 (2004年8月31日発売)
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本棚登録 : 60
感想 : 3
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 名門私立男子校に火曜高2の滝岡疾風と瀬名祐介は、親の再婚で義兄弟となった。成績優秀でかっこいい祐介は学園の人気者だが、やんちゃでかわいい疾風にだけはおキチクの限りを尽くす。
 最初はキチクな祐介に仕方なく従っていた疾風だが、今は身も心もキュンと喜びを感じちゃう奴隷体質。
 そんな2人をおいておいて、再婚したばかりの両親は転勤が決まり遠い空の下へ。実質同棲状態になったしまった2人は、当然かなりの盛り上がりを見せ、いつでもどこでも愛を確かめあう幸せな日々を送っていた。
 ところが、そんなある日、2人のラブラブ生活を邪魔するかのように現れたのは、祐介の従兄弟でハーフの双子美少年、ヘミング花月。
 そしてその弟のヘミング夕月まで花月を追ってやってきたから大変。双子に見つからないよう、スリリングなエッチをする祐介と疾風だが……という話。

 ラブラブになった二人の間に邪魔が入るのはいつの時代も変わらないBLの流れですね。
 でも、これは完全にどっちかっていうと娯楽小説で。
 邪魔が入ったから、と言って、何か片方が相手の愛を疑って二人の仲がこじれたりするのではなく、疾風が疑いの気持ちを持ったら、それをうまく祐介が丸め込んで仲直り。
 祐介が嫉妬した分は、疾風にえっちなお仕置きをして仲直り……とまぁ、ただひたすらいちゃいちゃ。
 おまけにライバル登場か!? と思った従兄弟は、互いに新しいお相手をどうやら見つけたようで……? という感じで、まぁ、勝手に収まるところに収まっていく感じでした。

 こういう軽いノリのBLも必要ですよね。
 今日もこの人の個性は死ななくて、抜群の安定性を誇ってますので、こういうのを好きな方にはオススメです!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(BL)
感想投稿日 : 2011年10月13日
読了日 : 2011年10月9日
本棚登録日 : 2011年10月13日

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