俺がいないとダメでしょう? (キャラ文庫 お 2-5)

著者 :
  • 徳間書店 (2016年8月27日発売)
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感想 : 3
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 役者を目指す奎には、登吾という名前の幼馴染みがいる。
 登吾は、幼いころから奎について回っていて、「役者を目指す!」と言い、田舎から出てきた奎の後を追って、東京まで出てきて、奎の身の回りの世話をずっとしてくれている。 そんなある日、劇団員の一人が、登吾のことを「好きだ」と言い、それを聞いた奎が、その仲を取り持とうとする。
 その行動に気づいた登吾が、奎から距離を置かれてしまう……。
 いつか彼女ができればそんな状況になるとは理解していたけいだったけれど、思ったよりも登吾を必要している自分に気が付いて……という話でした。

 普通だったらここで終わるんだと思うんですが、これだけではなく、まだ二山くらいもある。
 いや、なぜ、ここまで行って、付き合わないんだろう?? という展開。
 私なら手っ取り早く、押し倒して物語を完結させてしまう……という状況が2回も3回もありました。
 本当に登吾の忍耐強さを尊敬します。
 ただし、最後はきちんとハッピーエンド。
 登吾の忍耐が実って、ちゃんと二人の気持ちが寄り添ったハッピーエンドだったので、ヨシとさせていただきます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(BL)
感想投稿日 : 2018年9月3日
読了日 : 2018年9月3日
本棚登録日 : 2018年9月3日

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