手にとった瞬間から、友人に「好きそう」と言われてしまったこの漫画ですが、予想通りばっちり好みでした。
主人公は「長谷祐樹」くん。
とっても素直だけど、ちょっと頭の悪い男の子。
そんな彼が興味を持ったのは、少し教室で孤立しているように見えるクラスメイトの藤宮香織ちゃん。
いつも独りでいるように見えた彼女に声をかけたのに、最初はものすごくそっけなく拒絶されてしまう。
けれど諦めずに毎日接しているうちに、藤宮がある秘密を祐樹に打ち明けてくれる。
「私、記憶が一週間しか持たないの」
実は藤宮は、日曜日が終わると日曜日までの友達の記憶が、すべてなくなってしまう……というちょっと不思議な病気? を持っているのだった。
それを気に病んで、藤宮は友達を作るのを止めてしまっていたのだが、祐樹はその事実を知っても、月曜になるたびに諦めずに藤宮に「友達になってください」と声をかけ続ける。
そして次第に、藤宮も祐樹に心を開き始めて……という話でした。
えーっと、まずは本の作りから。
コマ割が普通の漫画ではなくて、元々4コマの予定だったのか、4コマとそうじゃない部分とが入り混じった形のコマ割をしているのでちょっと不思議。
普通の漫画のような形で物語が続いていたか、と思えば急に4コマになったり……と「どっちなんだ!」と言いたくなるような気もしますが、内容がよいので、個人的には「おっ?」とは思いますが、そんなに鼻につくほどではありません。
で、内容のほうですが、記憶喪失が絡まない祐樹と藤宮の関係がとにかくほのぼのしています。
もちろん、それだからこそ藤宮の記憶がなっくなってしまうことがとてもつらいことになって生きてくるのですが、とにかく教室での「友達を作らないため」のツンツンした仮面を脱いだ藤宮はちょっと天然でかわいくて。
友達のことは記憶にないから、彼女が「友達同士でやること」と思っていることは、えーっと、それは同性の友達同士がやることで、男女ではあまりやらないかなー……ということも含まれてて……。
それを真顔で言われて対処に困った祐樹が困るところまで含めてかわいい。本当にかわいい。
正直、藤宮の性格に好き嫌いは別れるところだと思うし、「もうちょっと自分で何とかしろよ!」って思う人もいると思うんですけど、かわいいのはかわいいので、かわいい男女カップルまでいかないじれったい二人にキュンキュンしたい人は読めばいいと思うよ! 的な漫画でした。
私は好きです。
- 感想投稿日 : 2014年1月16日
- 読了日 : 2014年1月16日
- 本棚登録日 : 2014年1月16日
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