親友だったはずの千葉が、突然冷たくなった。
今では名前さえも呼ばしてもらえずに、そっけなくされるだけの日々。
幸人はそれが辛かったが、今でも千葉のことを嫌いになれずにいる。
きっかけは、離れていこうとする千葉に思わず焦った幸人が「好きだ」と言ってしまったこと。どうしても千葉を引き止めたくて口走った幸人に、千葉は「なら、やらせろよ」と答え、冷たい視線のまま、乱暴に抱かれたけれど、キスは一度もしてもらえなかった。
絶望感でいっぱいの幸人だったが、それでも千葉の元を離れられずにいて……
という話。
まぁ、ざくっと言っちゃうと、千葉が勝手に勘違いをして、幸人に辛く当たってるところから物語は始まって、結局、勘違いの理由が解けて仲直りしてハッピーエンド……というところで、大体は終わってるんですが。
そこから先も物語がちょっと続いていて。
千葉がやきもちを焼いた上に、自分のことではやきもちを焼いてくれないことに怒る話だとか、小泉が千葉に近づく人に嫉妬する話が入ってます。
どちらかというと、くっついた後の方がボリュームが多いです。
が、爽やかハンサムにも関わらず、実はすごい独占欲の持ち主である千葉が、幸人にかなりメロメロしてる描写はなかなか面白いけど、気持ちはよくわかる感じになっていたので、その辺りがとてもよかったです。
怒らなきゃいけない場面なのに、幸人のかわいさに鼻血を噴きそうになっている千葉とか、かわいいですよね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(BL)
- 感想投稿日 : 2012年1月10日
- 読了日 : 2011年12月26日
- 本棚登録日 : 2012年1月10日
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