さらってよ (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館 (2008年4月10日発売)
3.27
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本棚登録 : 147
感想 : 15
2

わたし的には2.5☆くらいです。年の差カップルで『さらってよ』という表題から連想するシチュエーションはすっごく萌えを感じるのに、実際は意外と地味な普通のお話だった。あくまで個人的な好みの問題だと思いますが、真面目な公務員でおじさんの攻もさみしがり屋で流されやすい受もバイで浮気性のロクデナシ当て馬(元彼)、どれをとっても今いち魅力に欠ける。そもそも元彼の受に対する執着が中途半端だなぁ~・・・結局何が望みだったの?と。もっとヤンデレで逃げられた途端喰らいついていってもよかったんじゃん?的な。
表題の『さらってよ』というのはストーリーの山場で登場する受のセリフなんですが、なんかそこなの?っていうポジションです。『さらって欲しい』『奪い去りたい』みたいな、例えばロミジュリ的な制約のあるふたりなら、このセリフも生きてくると思うんだけど。普通に生活してる人たちの告白の中で登場するとそこだけ浮くね。だって普通に付き合ったらええやん、誰も邪魔したりせえへんでっていう状況なので。攻のセリフで『もう二度と僕以外の人に恋をしないと誓いなさい』ってのがあって、なんかこれも時と場合によっては素敵って思う気がするんだけど、ビミョー・・・なんか野暮だな~と敬語萌えなわたしでもダメだった。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 年の差
感想投稿日 : 2012年5月29日
読了日 : 2012年5月29日
本棚登録日 : 2012年5月29日

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