同級生の再会愛らしい出だしに一気にテンションが高まるも、思ったよりずっとシリアスなトーンだった。でも嫌いな感じじゃなかった。
10年間消えなかった想い。
高校の同級生で親友だった遠山に自分の密かな恋情に気付かれてしまったと思った隆は、一切の連絡手段を絶ち逃げ出してしまう。
それから10年、不本意ながらも再び昔の仲間として再会した遠山と隆。
過去を追求してくる遠山に本音を見透かされ半ばやけくそで挑発すると、遠山は意外なほどあっさりと隆を受け入れる。なし崩し的に始まってしまった恋人の真似事に隆は再び“逃げ癖”を発揮する。この時の隆のバッサリぶりがあまりにも独善的でそこまでやるか?!って気もしたのだけれど、その後に『怖かった』っていう本音が見えた時に、ああ、そうかって不思議とストンと胸に落ちた。
図らずも弟にカミングアウトする羽目になってしまったくだりは少々イラッてきたけれど、大事には至らず、先輩の機転もあって最終的にはふたりは丸くおさまるっていう…。
攻の遠山が意外と強引で逃がさんッと執着してるところが最初の印象と違ったな~。恋愛感情っていうよりももっと粘度の高いものを感じた。まぁ逃げ癖のある人にはこのくらいで丁度いいのかもしれないね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
同級生・幼馴染
- 感想投稿日 : 2012年9月17日
- 読了日 : 2012年9月17日
- 本棚登録日 : 2012年9月17日
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