江戸藩邸の藩士の婚礼の使者になった勘兵衛は相手の態度に不審を覚え真相を探り出すことに。出だしにこれまでの経緯を回想するシーンが長々とあり、何かの布石だろうかと思ったらやはりだった。婚礼の事件はストーカーみたいな件で勘兵衛が関わるにしては小粒すぎるし、その顛末もネタフリの一部みたいなもの。ここまで引っ張ってきた毒の件も脱藩藩士の件もあっさり数ページでケリがついてしまい拍子抜け。今まで蘊蓄や横道に逸れてイライラするほど進まなかったシリーズのキモがこんな形で終わるとは。第1部終了というところか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代歴史小説
- 感想投稿日 : 2013年9月8日
- 読了日 : 2013年9月4日
- 本棚登録日 : 2013年9月8日
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