あまり期待しないで読んだところ、面白かった。
新婚旅行でオーストリアに行きシシィの肖像画の美しさに圧倒されたことをきっかけに、シシィやその家族について調べていたので面白く感じたんだと思う。
美しさと自由を求めて窮屈な宮殿にはいなかったという、自由でがんこでプリンセスな印象だったので、やり直し人生でのシシィがすごく頭を使って考えて動いていた。
作中で、庶民は生きるのが試練、貴族は結婚が試練という文章があった。なるほどと思った。
どの時代も女性は政略結婚の道具で、辛いと感じると本当に辛かったんだろうなぁ。何も考えずに、頭を使わずにいた方がある意味幸せだったのかもしれない。
結末はハッピーエンドだけど、その後の展開がもっと知りたかったな。結婚して、賢い2人でどうやって動乱の時代を乗り切るのか、乗り切れないのか、そこからが一番いいところなのに!
読後、改めてシシィの肖像画にうっとりし、デメルのチョコレートを食べたいと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月13日
- 読了日 : 2020年10月13日
- 本棚登録日 : 2020年10月6日
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