マイケル・ジャクソン (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2010年3月18日発売)
4.13
  • (48)
  • (37)
  • (24)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 393
感想 : 51
4

80年代、多くの人達がマイケルの歌にダンスに熱狂した。
彼の完璧なパフォーマンス、圧倒的な存在感に夢中だった、はずである。
でもいつの間にかマイケルを好きだということがだんだんと恥ずかしいと思うようになってしまった。
あれほど好きだったはずだったのにマイケルのCDは埃をかぶったまま。

何を隠そう、私もそんな一人だ。
10代のころはあれほど夢中だったのにいつの間にか自分の現実世界が忙しくなって、繰り返し記事になる彼のゴシップにも嫌気がさしマイケルのファンであることは過去形になった。

そんな中でずっと変わることなく彼のファンであり続けたのが作者の西寺さんだ。
まあ、この記事の内容が半端ない。
膨大な資料を読み込んでいるのがよくわかる。
私もなんだかんだと言いながらマイケルを追いかけていたので目新しいことはなかったけれど、様々なアーティストとのエピソードなどは興味深く読ませてもらった。
ここまで徹底してマイケル擁護するのは立派だなとも思う。
ただ、やはりマイケルが変わっていることは紛れもない事実でどうせ書くなら彼の不可思議な結婚や子供たちの事にも触れてほしかったなと思う。

なんて偉そうなこと書いちゃったけど、やっぱりマイケルはすごいのだ。
ここからは自慢になるが(笑)、私はマイケルに会ったことがある。
かれこれ15年くらい前の話になる。
友人とフロリダのディズニーワールドに行った時のこと。
ダウンタウンディズニーのある店に入り商品を眺めていると、友人の目が点になっている。
何事かと思うと店内にはマイケルとそのボディーガードが!!
店内は私たちともう一組の客がいるだけで、入り口はすでにシャットアウト。そう、貸し切りである。
呆然自失の私はそのまま固まってしまったが、マイケルが店外に行ってしまってから我に返った。
だーーーっとダッシュし、彼の背中に向かって
"I'm a great fan of you. Can you shake hands with me?"
と発する。
マイケル、くるっとこちらを向いて握手してくれましたよ。
大きな白い手、あったかかったな。一言も発してくれなかったけど。
そう、間違いなくマイケルはいい人です!!(笑)
ファンでいてよかった~。
半分ファンをやめていたことはこの際棚上げに。

気づくとディズニーダウンタウンのBGMはすべてマイケルのヒット曲が流れていた。
にくい演出だな~。

なんだかんだ言いつつ、マイケルと同じ時代を生きてこれたこちに感謝、かな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2013年7月21日
読了日 : 2013年7月20日
本棚登録日 : 2013年7月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする