その峰の彼方

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年1月10日発売)
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本棚登録 : 221
感想 : 38
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新聞書評に惹かれ山岳小説と呼ばれるものに初チャレンジ。
予約した本を手に取った時分厚さにたじろぐ。
長いよー。
簡単に言うと、マッキンリーの冬季単独登攀に挑む男と遭難した彼を救出する仲間たちのお話。
専門用語の羅列、訳の分からん登山の動機。
途中眠気を誘われたことも数知れず。
ダメだ!眠っちゃだめだ!
登山と同じでこの本を読み終えた時に何かが分かるはずだから。

苦しい戦いだったが何とか読み終わった。
そこで得られたものは・・・。
ごめんなさい、やっぱり共感できなかった。
日本では世界七大峰を全制覇したい人や最高齢登山がもてはやされるけれど、世界の名クライマーと呼ばれる人達は誰も成し遂げた事のない初めてのルートや冬季単独での登攀に成功した人達を指すらしい。
なるほどー、勉強になる所もあった。
でも、命を懸けて危険な山に登る意味が分からない。
一人を救出するために費やす時間もお金も。
こんなこと言ったら身も蓋もないけれど。
映像化されたらちょっと違うのかな。
感動するのかな。

登山好きの人にはたまらない小説なんだろうと思う。
でも私にはちょっと合わなかった。
山岳小説を毛嫌いしないためにもどなたかお勧めの本があったら教えてください。
もうちょっと易しくて感動的なものを。
お願いします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年4月21日
読了日 : 2014年4月19日
本棚登録日 : 2014年4月21日

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コメント 7件

夢で逢えたら...さんのコメント
2014/04/21

vilureefさん、こんにちは。
「命を懸けて危険な山に登る意味が分からない。一人を救出するために費やす時間もお金も。こんなこと言ったら身も蓋もないけれど。」
まったく同感です。価値観の違いと言えばそれまでなんですが、理解に苦しみますよね。
低い山を歩くのは大好きなんですが...。

私だったらそんな分厚い本が手元に来た時点で返却するかも。
きっとわからない専門用語がいっぱい出て来るだろうし。
vilureefさんのチャレンジ精神、大好きです!

夢で逢えたら...さんのコメント
2014/04/21

おっと、肝心な事を忘れていました(汗)
真保裕一の「ホワイトアウト」は読まれましたか?
映画にもなったのでご存知かもしれませんね。純粋な山岳小説ではありませんが、雪山が舞台のサスペンス色の強い話で、手に汗握りました。分かりやすくて面白かったですよ。

vilureefさんのコメント
2014/04/22

夢で逢えたら...さん、こんにちは。
いつも花丸とコメントありがとうございます♪

>私だったらそんな分厚い本が手元に来た時点で返却するかも。
本当ですよね(笑)返したくなりますよね。
今回も分厚い本が手元に届きました(^_^;)
短編集だと途中でほおり投げることもしばしばあるのですが、長編だとなんだか悔しくて(笑)
途中で面白くなることもありますし。
この本を大絶賛するレビューもあるので好みの問題だとは思うんですけどね・・・。

お勧めありがとうございます。
ホワイトアウト、映画は見ました!
映画だったら山岳ものも結構好きです。
手に汗握っちゃうところが。
今本に懲りずに小説にもまたチャレンジしてみたいと思います(^_-)-☆

shuwachoさんのコメント
2014/04/22

ハハハ。「命を懸けて危険な山に登る意味が分からない。一人を救出するために費やす時間もお金も。こんなこと言ったら身も蓋もないけれど。」
確かにその通りです。
せいぜい里山歩き程度の山ブラブラな私が偉そうなことは何も言えませんが、それでも山っていいんですよ。
辛いし、寒いし暑いし、痛いし重いし、でもあの空気とか景色とか風を感じてしまうと行きたくなるんだろうなあ。
沢木耕太郎さんの「凍」と夢枕獏さんの「神々の頂」は真夏に読んでも凍えそうでしたが、面白かったです。

vilureefさんのコメント
2014/04/22

shuwachoさん、フォロー&コメントありがとうございます♪

この本を読んだら登山の魅力がわかるかも!と頑張ったんですが・・・(^_^;)
登山とは無縁の私がマッキンリーとかいきなり読んじゃうからいけないんですよね。
でも富士山登山じゃ小説にならないし・・・。

お勧めありがとうございます。
ああ、でもやっぱり寒そうですね。
凍傷とか切断とかあるのかな。ちょっと心配。
でも読んでみたいと思います。

今後ともよろしくお願いします(^_-)-☆

ヒョードルさんのコメント
2014/04/22

vilureefさん,こんにちは。
そうでしたか。一応この本、図書館で
予約しました。17人待ちでした。
苦しさの描写に期待しています。
山岳小説ではないけど、
寒さを伴う苦しさの極地という自然もの
の意味で、
あのジャックロンドンの『火を熾す』は
お勧めですよ。

vilureefさんのコメント
2014/04/23

ヒョードルさん、こんにちは!

おお!さっそく予約したんですね。
楽しみだな~、ヒョードルさんのレビュー!
ジャックロンドンの『火を熾す』ですね、メモメモ( ..)φ
苦しさの極地ってどんなもんでしょう?気になるー!
お勧めありがとうございます♪

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